2023年11月22日水曜日

鹿野山古道の橋の架け替え(2023年10月29日、11月19日)

 鹿野山古道には数か所だけ、雨が降った時に小川になって道を横切る小さな谷になっている個所があり、過去にも2か所ほど橋をかけたことがあるのですが、経年劣化でボロボロになり危険なので撤去したり架け替えをしたりしています。

今回は朽ちて通行が危険になっていた橋を架け替えました。材料の製作から少し時間を要しましたが、ようやく架け替え完了しました。

橋の踏み板(っていうんですかね、歩くところのことです)は、以前架けた橋では現地で丸太を半割にしたものを使っていたのですが、今回は「板」を予め用意しました。

板の用意と言っても伐採した木を製材するところから始まります。製材機を使って厚さ60㎜程の板を多数用意しました。

製材した板を必要な長さに切り揃えて、白太を除いた赤身の部分だけ使って四角い板にして使います。(橋に使う材は塗装などはしないので腐りにくい赤身だけ使います)

ここまでの作業は、前準備として10月29日までに二日間かけて作業しました。

橋桁には現地で伐採して調達した欠頂木を丸太のまま使用します。皮をむいて節をきれいに落として2本平行に並べます。
橋桁の高さを合わせたら、その上に踏み板を並べていきます。踏み板は少しずつ隙間をあけて水が溜まらないようにします。


踏み板を並べたら釘で打ち付けていきます。コースレッドなどのネジを使うと楽なのですが、太さも細いので錆びやすく、焼きが入っていて硬いので折れやすいため、あえて釘を使用して固定します。今回使ったのは4寸釘。重い金槌を使わないと打てないので、数本打つと握力が無くなってくるので、数人で交代しながら作業しました。

釘をすべて打ち終わって、完成です。橋と言っても写真の通り手摺もない簡易的なものですが、これがあるだけで、この小さな谷の通過が容易になります。(お年寄りや子供でも普通に渡ることができます)

作業に参加してくれたメンバーは達成感でニコニコです。皆さん、お疲れさまでした!